近年、環境保全を目的とした規制は一段と厳しくなり、環境負荷の低減が大きな課題となっています。同時に消費者の環境保全意識も高まり、商品購入意欲の一要因にもなっています。さらに、印刷業界においても、印刷基材や印刷インキなど材料全般において、環境対応を意識した製品が増えてきています。なかでも、バイオマス（再生可能な有機資源由来の物質）を利用した材料は、化石資源の節約や地球温暖化防止（二酸化炭素排出量の削減）の観点から、特に注目されています。
バイオマスインキとは、動植物由来の資源をインキ固形分原料中の10％以上を使用して製造したインキですが、弊社の使用するバイオマスインキは植物由来の資源を使用しております。
ボタニカルインキとは、植物由来の資源をインキ固形分原料中の10％以上を使用した、サカタインクス社の登録商標です。
通常、弊社の製造上の都合により、バイオマスマークをおすすめしておりますが、ボタニカルインキマークを使用することも可能です。その際は、弊社担当者にご相談ください。
バイオマスインキは、原料の植物が成長する過程でCO2を吸収するため、廃棄の際に燃焼したとしても全体としては地球温暖化の原因となるCO2量が増加しない「カーボンニュートラル」の考え方に基づいています。そのため従来のインキと比較してCO2を削減することができます。
当社が使用しているバイオマスインキは、一般的なパッケージ用印刷インキ（溶剤系グラビアインキ） に比べ、印刷プロセスで発生するCO2を15%程度削減することが出来ると言われています。
一般のインキに用いられる原料は石油由来のものが多く、その量には限りがあります。バイオマスインキは「使用したらまた育てる」と言った持続可能な動植物由来の原料により、石油資源の使用を削減することができます。
当社のバイオマスインキは一般社団法人日本有機資源協会が定めるバイオマスマーク商品の認定を受けています。バイオマスインキを使用すれば、最終製品上にバイオマスマークを表示することが出来るため、環境に優しい製品であることを消費者に向けてアピールできます。
